ズバリ、投資における重要な5つのポイントを教えましょう。
投資において短い期間で結果を出すのは、プロでも難しいことです。逆に長期的な投資であれば“時間を味方につける”ことができ、得た利益をさらに運用に回し、利益をさらに膨らませていくことができます。保有期間が短いほど、取引がマイナスで終わってしまう可能性が高いです。でも保有期間が長くなるほど、投資において避けたい“元本割れ”の確率がかなり少なくなります。
時間を味方につける…これはとても有利な点です。
72の法則をご存知ですか?
資産が2倍になる年数=72÷金利なのですが、この計算でいくと、100万円の元本に対して金利が7.2%であれば、10年後には200万円になります。昔は貯金をしておくだけで10年後には2倍になるような時代でした。しかし、いまの金利に置き換えてみると…。そう、0.1%の金利で預けたままにしておくだけだと、2倍に増えるまでには720年も待っていなければなりません。
長期投資において、覚えておいてほしいのは単利と複利の違いです。単利の場合は、利息のパーセンテージが何年経過しても変化しません。しかし複利の場合は、翌年になったら元本と利息を合わせた額に対して利息が付くので、資産が雪だるま式に増えて行きます。たとえば100万円を年利10%で運用していった場合、単利と複利では10年後におよそ60万円もの差がついてしまいます。
複利の力、おそるべしです。
“一つのかごにすべての卵を盛るな”…これは、投資の世界においてもっとも有名な格言です。1種類の投資だけに全ての資産をつぎ込んでいると、不測の事態によってすべて失ってしまうリスクがあります。
でも分散投資しておけば、被害は極小に抑えることが可能で、残ったかごの資産もあらたな卵を産んでいきます。
「そんな事知ってるよ!」と思う方も多いかもしれません。でも、“知っている”のと“実行できる”とは大違いです。なので、すでに知っている方も改めて初心に帰り、分散投資について考えてみてください。
「一度に全て突っ込んで大儲け」。この誘惑に勝てない人は多いでしょう。特に経営者の方々に見られる傾向です。「証券会社のアドバイスにしたがって、トルコリラに全額!」などは絶対に避けてください。
コツコツと一定の額を運用に回す…リターンは少ないかもしれませんが、その方が確実なリターンを見込めるのです。
“負けづらい投資”のためにも、ドルコスト平均法の実践をお勧めします。別名“定額購入法”と言って、“毎月、決めた同じ金額で買っていく方法”です。数量を等分するのではなく、金額を等分する点が通常の分散投資と異なる点です。
ドルコスト平均法のメリットは2つあります。
相場動向に一喜一憂させられることがない
下がった後、上昇したら利益がふくらんでいく
以下の事例(※図)を見てみましょう。
最初に20口を20万円で一括購入したAさんですが、10ヶ月目には口数そのままで12万円の大損になってしまいました。一方、2万円ずつ10回に分けて購入(ドルコスト平均法)していったBさんの保有数は36.4口に増加、評価額も21万8,400円と含み益になっています。
基準価格の欄も見てください。5ヶ月目以降はどんどん減っていき、8ヶ月目に至っては2,000円まで落ち込んでいます。これはリーマンショックのようなパニックがあれば普通に発生することです。でもドルコスト平均法は、そんな状況下でもかなりのパフォーマンスを発揮するスグレモノなのです。
価格が下がった時に血迷って売ったりすることもなく、むしろさらに買い増せる…このメリットは大きいです。
投資の落とし穴として、“意識が価格だけにいってしまう”というのがあります。でも実は価格と併せて、保有している口数にも意識を向けることが大事なのです。価格の“上がった下がった”で一喜一憂するのはもうやめて、ドルコスト平均法で安心かつ確実な資産運用をしていきましょう。
資産を減らさないためにも、2つの大事なことがあります。
手数料はとかく軽視してしまいがちで、しかも利益に対してかなりの影響を及ぼしてくる怖い存在なので、しっかりとチェックしておくべき項目です。
忘れてはいけません、証券会社が気にしているのは、あなたの利益ではなく“手数料”です。
税金はあなたの手残りに大きく影響をしてきます。これも常に念頭に置いてください。
「投資とは経済活動に参加すること」とお話ししました。経済に参加=経済が成長していかないと、自分の利益も上がっていきません。
成長度合いを測るのに最も重要な指標は、みなさんが良く知るGDP(国内総生産)です。GDPの伸びは“国内の「消費」と「生産」が増える”こと、つまり、人口が増えれば、経済が成長するとも言えます。
言うまでもなく、日本の人口は減る一方です。ただ、世界的な人口は増えていっています。世界全体ではGDPに関しては依然として伸び続けていますし、世界の株式市場も同様に順調です。そのため、様々な指標を意識しながらの分散投資が“負けづらい投資”となるでしょう。
5つのポイントを押さえた社長に合った投資法。
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