日本は本当にデフレ?

日本経済はバブル経済崩壊後、「失われた30年」と言われ、

長期のデフレに陥ってきたと言われています。

 

そして、このデフレこそが諸悪の根源だと、

安倍前総理と黒田日銀総裁のもとアベノミクスと呼ばれる経済対策の中で、

インフレターゲット2%が設定されました。

 

デフレとはモノの値段が下がることです。

今日150円で買えていたペットボトルのお茶が、

来年100円になることがデフレです。

 

デフレになると、今まで150円出さないと買えなかったお茶が

100円で買えるようになるため、

相対的にお金の価値が上がります。

 

しかし、ここでデータを見て一緒に考えたいのです。

「はたして本当に日本はずっとデフレなのか?」

日本は本当にデフレ?

ニュースや新聞の報道をそのまま真に受けて信じるのではなく、

大切なことは「自分で調べる姿勢」です。

 

調べる際は一次情報を確認することが重要です。

一次情報とは、官公庁が出しているデータなどです。

 

物価については、総務省が「消費者物価指数」というデータを発表しています。

 

詳しくはデータを見てもらいたいのですが、

バブル崩壊後〜2000年のITバブル崩壊まで、

日本はデフレではなくインフレ傾向になっています。

 

さらにリーマンショックの年にデフレとなっていますが、

ならすと概ね1%前後でインフレが進んでいることがわかります。

 

ニュースでは「日本はずっとデフレが続いている」とよく言われていますが、

しっかりとデータを確認すると、

これが必ずしも正しくないことがわかります。

 

「自分で情報を取りにいくこと」

この姿勢が大切になってきますね。

 

次にもう少し私たちに身近なモノの価格の変化を見ていきましょう。

身近なモノの価格の推移

東京都区部の小売物価推移を見ましょう。

例えば、コーヒー。

昭和60年は280円だったものが、

平成30年には425円。

約1.5倍のインフレですね。

 

次にカレーライス。

昭和60年は489円だったものが、

平成30年には745円。

こちらも約1.5倍のインフレです。

 

続いて出産費用。

昭和60年は153,780円だったものが、

平成30年には422,410円。

約2.7倍のインフレです。

 

大学の授業料(私立)。

昭和60年は368,900円だったものが、

平成30年には736,943円。

約2.0倍のインフレです。

 

身近なモノの価格を見ても、日本ではデフレではなく、

着実にインフレが進んでいることがわかるかと思います。

 

今は世界中がお金を刷りまくって金融緩和をしています。

そうなると、金余りのなかで、インフレ化が世界中でさらに進行していくと

予想している専門家が多くなっています。

 

もちろん未来のことは誰にも正確に予測できません。

 

しかし、これまでの過去のデータから未来を考え、

適切な対策を取ることは私たち誰しもにとって大切なことです。。

 

インフレが進行していくと、

デフレとは逆で私たちのお金の価値が目減りしていきます。

 

預金=リスクがない

このように思われている方が多いのですが、

インフレの状況下では、預金に置いておくだけだと、

あなたの資産は少しずつ目減りしてしまうということです。

 

これに対する解決策はシンプルです。

 

インフレ率以上に収入を増やすこと。

そして、資産を運用していくことです。

 

安全で確実性の高い資産運用について、

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