経営理念はキレイゴト?

「俺も昔は社会のためとか社会貢献とかって言葉、

キレイゴトだと思っていたんだけど、

実は違ったんだよね」

 

先日お会いした経営者の方との会話から。

 

名経営者と言われる方たちが書いた本や講演のお話などで、

企業の存在意義として

「社会貢献が大切ですよ」

「社会のために活動することが大事ですよ」

このようなことがよく言われています。

経営理念でも謳っている企業も多いですよね。

 

一方で、会社は利益を出さなければ、存続することができません。

利益=売上−費用

ですから売上を上げて、費用を下げなければ、利益は出せません。

 

一見、会社が利益を出すことと社会貢献は両立するのが

難しいのではないか、矛盾するのではないかとも思ったりします。

 

お話しした経営者の方は

「会社は何のために存在するのか?」

を長年の経営経験から突き詰めていきます。

会社は何のために存在するのか?

社長はこの問いに対してどのように答えますか?

 

もちろん答えはひとつではないし、

唯一の正解はないでしょう。

 

お話しした経営者の方の答えは

「継続」

でした。

 

会社は継続をしなければならない。

継続していくためには、

自社のこと、自分のことだけを考えていては、

当然ですがお客様から見切られてしまいます。

 

その結果、徐々にお客様から見捨てられ、

社会からも退場を突きつけられてしまうことでしょう。

 

短期的に儲けることだけを考えるのであれば、

社会のことは考えず、自社のことだけを考えていればいいのかもしれない。

 

しかしながら、事業を継続するためには、

社会の変化を読みながら、お客様のニーズを満たし続けなければいけません。

そして、暴利を貪るのではなく、適正利益を設定することが重要です。

 

それゆえに、

社会のために企業経営をしていくことが、

結果的に自社のため、自分のためになって返ってくるということです。

 

「社会のために活動することが大事」

このことは頭では理解できる人は多いと思いますが、

実際の経営経験を通して、体感、体得されることが

重要だと改めて感じました。

 

今一度、

「会社は何のために存在するのか?」

このことについて考える時間を持つのもよいのではないでしょうか?

 

時代の変化に合わせて成長できる企業の大切なポイントの一つは、

自社の仕事の“再定義”ができることだと考えます。

 

既存の枠組みにとらわれない仕事の再定義が

他社との差別化につながり、

お客様から選ばれ続ける企業となるヒントになるかもしれません。

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